どんな職業か
企業や団体の広報活動の窓口として、経営理念や営業方針、営業活動、社会的責任(CSR)を顧客、消費者、地域住民等に的確に伝える。 広報活動の目的は企業・団体のイメージを高めることであり、そのため、マスコミ(報道機関)やPR誌、自社ホームページなどを通じて幅広い広報活動を行うとともに、自社・団体の社会的評価に関する調査等を通じて情報の収集・分析も行う。最近では企業においても地域住民・地域社会への広報活動も重視されている。 具体的には、企業や団体の広報部門・総務部門において、会見や説明会、取材・問合せ対応を通じたマスコミや地域社会への情報提供、会見・説明会・取材の社内対応者に対するレクチャーといった対人業務、プレスリリースや説明資料、各種報告書・広報誌等の作成といった事務作業を行う。これら対社外業務だけでなく、自社・団体の社会での評価・評判のフォロー、社内報の作成といった対社内業務も担う。 近年では、不慮の事故・事件、個人情報の流出などの不祥事発生等の際の危機管理としての広報、また、Webを活用した迅速な広報の重要性が増大している。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 文章力 | 4.5 | 95 / 498 | 上位19% |
| 説明力 | 4.4 | 155 / 498 | 上位31% |
| 傾聴力 | 4.4 | 224 / 498 | 上位45% |
| 他者との調整 | 4.3 | 75 / 498 | 上位15% |
| 読解力 | 4.3 | 155 / 498 | 上位31% |
| 他者の反応の理解 | 3.8 | 160 / 498 | 上位32% |
| 説得 | 3.8 | 141 / 498 | 上位28% |
| 新しい情報の応用力 | 3.6 | 149 / 498 | 上位30% |
| 交渉 | 3.6 | 166 / 498 | 上位33% |
| 指導 | 3.5 | 255 / 498 | 上位51% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションとメディア | 2.7 | 22 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 2.5 | 102 / 508 | 上位20% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.5 | 61 / 508 | 上位12% |
| 販売・マーケティング | 2.2 | 82 / 508 | 上位16% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.0 | 231 / 508 | 上位45% |
| ビジネスと経営 | 1.7 | 116 / 508 | 上位23% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.4 | 132 / 508 | 上位26% |
| 社会学 | 1.4 | 161 / 508 | 上位32% |
| 芸術 | 1.3 | 81 / 508 | 上位16% |
| 心理学 | 1.2 | 217 / 508 | 上位43% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 3.3 | 104 / 426 | 上位24% |
| トラブルの察知 | 3.2 | 270 / 426 | 上位63% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.2 | 76 / 426 | 上位18% |
| 発話表現 | 3.1 | 165 / 426 | 上位39% |
| 発話理解 | 3.1 | 158 / 426 | 上位37% |
| 記述理解 | 3.1 | 151 / 426 | 上位35% |
| 独創性 | 3.1 | 90 / 426 | 上位21% |
| 演繹的推論 | 2.8 | 225 / 426 | 上位53% |
| 帰納的推論 | 2.7 | 220 / 426 | 上位52% |
| カテゴライズ | 2.7 | 137 / 426 | 上位32% |
仕事内容
- 企業や団体の広報活動の窓口として、経営理念や営業方針、営業活動、社会的責任(CSR)を顧客、消費者、地域住民等に的確に伝える。
- プレスリリースの作成、記者会見等の設営を行う。
- 役員等に対して記者会見等に向けた説明を行う(事前レク)。
- 広報誌やPR誌を制作する。
- 株主や顧客に企業の正確な情報を伝える。
- 社内外のイベントを企画する。
- イベントへの出展とブースの運営をする。
- 企画された社内外のイベントを運営する。
- 会社案内や施設見学会を企画・運営する。
- 法令遵守やCSR(企業の社会的責任)活動等の状況に関する報告書を作成する。
- 一般消費者など外部からの問合せに対応する。
- 取材の申込みに対して、その目的や内容を調べ、取材を受ける準備をする。
- 不慮の事故や事件が発生した際に取材に応じ、自社の見解を発表する。
- 寄附の受付や対応を行う。
- 社内報等社内向けに情報発信を行う。
- グループ会社の紹介・案内を行う。
- 新聞・雑誌等の記事・情報をクリッピングする。
- 広報の効果測定とコーポレート・レピュテーション(企業評判)分析を行う。
- コミュニケーションミックスなど広報戦略を立案する。
- 国内外の会議に出席する。
- 自社Webサイトの管理運営を行う。
- 会社や団体のSNSを運用する。
- 予算を管理する。
- 顧客情報を管理する。
なるには
この仕事に就くために、特に学歴や資格は必要とされない。大学でマスコミ系を専攻した人が有利となる場合もあるが、実務経験が重視される傾向が強く、専攻した学部や学科に関係なく、幅広い人材が活躍している。 自社の経営方針、経営戦略、ビジョンなどの企業コンセプトをよく理解し、業界全体の現状や市場動向なども把握する。豊富な情報と知識を持ちつつ、分析力と伝達能力を駆使し、その時々にあったより良い表現方法を採る柔軟さが必要となる。そのため、採用と同時に広報担当部門に配属されるケースは多くなく、他部門から広報担当部門に異動してくるのが一般的である。 企業のイメージアップを図るには、客観的で正確な情報を発信すると同時に、問題が生じた場合にどのように情報を外部に公表するかといった、冷静かつバランス感覚をもって情報提供を行う判断力も欠かせない。 マスコミ関係者やグラフィックデザイナーなどのクリエイターと仕事をともにする機会が多いため、マスコミに関する基本的な知識や、クリエイターに指示ができるだけの調整力、説得力も必要となる。企業を代表して外部と打ち合わせするような機会が多いため、対応には充分な気配りや丁寧さなども求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| わからない | 0.2 |
| 高卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「総合事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には8の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 341.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,008.5千円 |
| 平均年齢 | 44.2歳 |
| 平均勤続年数 | 13.3年 |
| 労働者数 | 121,664人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤264.6千円
- ≤276.9千円
- ≤304.2千円
- ≤319.1千円
- ≤403.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「事務従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率0.7%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人73.4千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比19.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比17.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
事務従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 事務61.6%
- 販売12.3%
- 専門的・技術的職業9.2%
- サービス職業8.8%
- 管理的職業3.5%
- 運搬・清掃・包装等1.9%
- その他2.6%
この分類に入った人のうち、38.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
企業や団体の職員として広報部や総務部で働いており、ほとんどが正社員である。1社当たりの広報担当部員数は一般的に数人程度だが、広報活動に重きを置く大企業の中には数十人規模のところもある。一方、広報の専従スタッフを置かず、特定の社員が他の部署を兼任する形で広報活動を行う企業もある。また、グローバル企業では海外に専属スタッフを配置するケースも多くなっている。女性を積極的に配置する傾向もある。 勤務時間については、社内外への不定期な対応もあり、他部門と比較すると残業量は多くなっている。イベントなどで休日出勤するようなケースでは、平日に振替休日をとることもある。各種イベントや印刷物の制作・更新や新規の広報活動ツールの作成を担当する場合は特に忙しくなる。 多くの企業が経営理念の確立や社会貢献活動の重要性を認識してきた中、広報媒体としての新聞、雑誌など印刷メディアの比重が下がり、ネットメディアの重要性が増しており、SNSなどへの対応は不可欠となっていることから、CSR担当やWeb担当などそれぞれ個別の広報担当者を置くというのが主流となっている。このような広報業務の裾野の広がりを反映してそれぞれの専任担当者は増える傾向にあるが、一方でデジタル技術の進展を背景に、少人数でも正確かつ幅広い広報活動を行うケースもみられる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- Webマーケティング(ネット広告・販売促進)近さ 0.745
- 図書編集者近さ 0.729
- 企画・調査担当近さ 0.725
- 損害保険事務近さ 0.693
- 企業法務担当近さ 0.682
- 広告営業近さ 0.675
- UX/UIデザイナー近さ 0.674
- Webディレクター(Web制作会社)近さ 0.673
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)